
こんにちは、あざらっしゅです。
本日は「ピン東メンバー」は稼げるかという話です。私は以前錦糸町のウルトラグリーンと新橋の8番地という店でピン東メンバーをしていました。
お話の前に簡単に自己紹介をします。私は19歳からマーチャオでスタッフとして2年半勤めて、その後は都内ピン東風の店で1年半の間メンバーとして勤めていました。本走成績はマーチャオが5000ゲーム平均順位2.40、ピン東風が5000ゲーム平均順位2.45でした。
それでは始めます。
結論
私が1年半の間ピン東メンバーをやった経験から結論を述べますと、
「雀力があれば稼げます」
この一点に尽きます。基本的にピン東というゲームは、1ゲーム15分で10000Gが上下するゲームです。
当然ですが、麻雀が弱いと稼げませんね。接客業をする上で重要な「元気な笑顔」「ハキハキした声」よりもさらに重要なスキルが「麻雀が強い」というスキルです(もちろん接客業なので笑顔と声も重要ですよ!)
では「麻雀が強い」とはどのような人のことを言うでしょうか?自分のことを麻雀が強いと言って、こういう話をしてくる人はあまり強くないかもしれません。

「一晩で役満3回アガった!」
役満の確率はだいたい400半荘に1回。すごいですね。

「フリー雀荘で10連勝した!」
フリー10連勝は私も未経験です。すごいですね。
上記の人がなぜ強くないかもしれないのか。それは「短期」の成績を自慢げに話しているからです。
そもそも麻雀というゲームは運の要素が強いゲームです。20半荘30半荘ならどんな麻雀が弱い人もこのような「上振れ」も来る可能性はあります。
しかし、メンバーに求められる「麻雀の強さ」というものは、何千ゲームという「長期」で安定した成績を残せるかというものです。具体例を挙げると、
- 天鳳安定8段
- 雀魂「魂天」
- マーチャオランキング上位
などが挙げられます。
ゲームバックの存在
フリー雀荘に何回か行ったことのある方は、こんな疑問があるかもしれません。

「麻雀が強いだけではゲーム代に勝てないんじゃないの?」
おっしゃる通りです。ピン東のゲーム代の相場は1ゲーム600~700。1日単位なら勝つことは出来ても、月単位で勝つことはかなり難しいのが現実です。
しかし、多くのピン東雀荘のメンバーには時給とは別に「ゲームバック」というものがあります。
基本的に雀荘の業務形態はたとえメンバーでもゲーム代を払うもの。ですがピン東メンバーの場合は本走回数が1日平均20回~30回、1ヶ月なら500回など膨大になるので、ゲームバックが手厚いことが多い。
ゲーム代全額バックの「フルバック」、ゲーム代半額バックの「ハーフバック」などがある。
もし1ヶ月で本走500回の場合、ゲームバックが1ゲームあたり100G違えば月の収支が50000G変わります!

なので、時給が高いことよりも、ゲームバックが手厚いことの方が大事!
もしピン東メンバーとして働くつもりなら、必ず働く店舗の責任者の方にゲームバックがいくらか聞いてくださいね!(何回かお客さんとして遊びに行くことも大事ですよ!)
次の見出しから私がどのようにしてピン東メンバーを始めたか、実体験を交えながら話を進めていきます。
マーチャオを辞めてピン東メンバーになった
2018年末、船橋マーチャオを辞めた。理由は単純、私の雀力がピン東メンバーで凌げる水準に達したと感じたからだ。
私の先輩にOさんという方がいた。マーチャオを辞めてピン東メンバーになった人間の一人だ。ある時、お客さんの成績チェックをしている時にふと興味がわいて彼の本走成績を見たことがあった。
「10000戦 平均順位2.40」
これを見た私は「いけるかもしれない」と思った。当時の私の成績は5000ゲームで平均順位2.40だった。ゲーム数は彼の半分ほどだが、平均順位はほぼ変わらない。トップ率が1%違うという懸念点があったが、ピン東メンバーを始めてから調整すればいいと考えていた。

(貯金はある。3ヶ月経って結果を出せなかったらその時は考えよう。今は自分の麻雀を信じよう。)
私は当時オープンしたばかりの錦糸町ウルトラグリーンに勤務することとなった。果たして凌いでいけるだろうか。
ウルトラグリーン編
結論から言うと、5ヶ月間続いた。給料は残ったがトラブルになり辞めてしまった。あまり語りたくないが一言で言うなら、私は幼かった。それだけである。
ウルトラグリーンのルールは以下の通りである。
- 条件付き東南戦
- 完全順位戦の7-2-3-6
- 祝儀1000Gで赤3と緑5p
- 白ポッチはリーチ後オールマイティ(永久ポッチ)
- 即、赤、裏、リーチ後ポッチツモに祝儀1枚。緑は祝儀2枚
- 1本場1500点
- 東西場
- オープンリーチなし。
エスラッシュやクアトロなどと比較すると若干ウマが小さい分、1ゲームで動くGは少なくなる。少しマイルドな歌舞伎町ルールという感じだ。初めてピン東メンバーを始めるなら丁度いいと思って働くこととなった。
ウルトラグリーンは4卓のこぢんまりとした店なので、本走以外の業務はマーチャオと比較するとかなり楽だった(むしろやることが無くて疲れるという感じ)
本走成績
読者諸兄が気になるであろう本走成績。1月は200ゲームで10000Gほどの純黒。打数が少ないのは月の後半は本走番手が2番で上司に給料を守ってもらったという感じだ。
ゲームバック(1ゲーム300G)が加算され1月は週4勤務で給料は30万ほど。初月にしてはかなり上々の結果と言えるだろう。
続く2月はさんざんだった。およそ-470000G。俗にいう「アウトオーバー」というヤツである。給料日に入金に行かなければならない。ピン東メンバーの厳しさを知った月だった。

3月もパッとしない展開で-100000Gほど。給料こそ残ったが内心「これはヤバい」と感じていたと思う。
4月はずっと私のターンだった。300ゲームで純黒240000G。平均順位2.3で圧倒的に強かったことを記憶している。初めて50万もの給料を手にした月である。負けることも全然あるので、しっかりと貯金をした。

5月はほぼトントンだった。働いた分だけ給料が出る。雀荘界隈ではある意味珍しい月だった
5ヶ月間のトータルは1500ゲームで-350000G。これにゲームバックが加わり、収支はおよそ+100000G。凌いでいけたのである。懐が温まったところで番地グループ編に続きます。
番地グループ編
ウルトラグリーンを退職した私が次に働いたのは新橋にある8番地というピン東だ。
麻雀小説『モンスターダイアリー』のモデルとなった店であるhttps://mahjonglog.com/monsterdiary/
8番地のルールは以下の通りである。
- 条件付き東南戦
- ウマ20-50
- 祝儀1000Gで赤4金1(マンズ、ピンズに赤2枚ずつと金5s)
- 白ポッチはリーチ後オールマイティ。
- 即、赤、裏、リーチ後ポッチツモに祝儀1枚、金は祝儀2枚
- 1本場1500点
- 東西場
- オープンリーチなし
元々はサンマの店だったが2019年の始めに四麻ピン東になった。赤4金1で、仕掛けても高打点が狙えるのでリーチが若干弱くなるルールである。
私が1年間勤務したピン東であり、程よい場末って感じで気に入っていた店の1つ。
本走成績
長くなるので月単位の成績は省く。1年間で3052ゲーム打った。その内訳はこんな感じである。
- 1着:819回
- 2着:776回
- 3着:808回
- 4着:649回
平均順位はおよそ2.42。収支は-211000G。これに500Gのゲームバックが加わり、トータルは+1315000G。かなり上振れた1年だったと思う。
1日でアウトおかわり10回切って-213000G刺さった日もあったが振り返ってみれば終始安定した成績だったと思う(この日なかったら1年間純黒!)
「麻雀の強さ」より大事なもの

ここまでお読みいただきありがとうございます。これからピン東メンバーになろうとしている方へ。麻雀の強さももちろん大切ですが、それ以上に大事なものが一つだけあります。
これはピン東メンバーに限らない話ですが、本当に大事なものとは…
「職場の人間関係」
私はこれで失敗して何度か辛い経験をしました。本当に大事です。
私はたとえ100000G負けても笑っていられる人間なのですが、すべての人間が私と同じように「負けても笑っていられる人間」ではないという事実に気付くのが遅れました。
お客さん相手には最悪嫌われても、そのお客さんが来なくなるだけで済みます。ですが同番メンバーに嫌われるとしんどいです。出勤の度に顔を合わせる訳ですからね。
人間関係の大事さに気づけなかった事は私の人生の後悔の一つです。出来ればピン東メンバーになる前に気付きたかったです。

だから、この記事を読んでいる画面の前のあなた。あなたがどんな職業に就いているかは私にはわかりかねますが、「職場の人間関係」だけは本当に大事!
まとめ
まとめると、
- 時給よりゲームバック!(出来ればフルバック)
- 勝ったり負けたりを繰り返すゲームだから、勝ったときにしっかり貯金する!
- 一番大事なのは人間関係!
となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
コメント
麻雀はどの様に対応し
成長していきましたか
・テンパイしたらリーチ
・愚形鳴けてのテンパイは取る
基本はこの二つです。あとは点数状況的に放銃してはいけない人には打たないとかです。